その他の機構
ここでは、残りの仕掛けをまとめて紹介します。
別に手抜きじゃないですよ(^^;)。
まずは、リクライニングスプリングの堅さ調整。
左上に書いてある「ピニオン」は、シャフトを介して本体右側のノブにつながっています。
このピニオンを回すことにより、中央のクラウンギアを回し、このクラウンギアとつながった、ネジが回ります。このネジによって、手前のドラムの角度を変えることでリクライニングの堅さが変わります。
で、このドラムの中にスプリングがあるのでは無いかと予想されるのですが、これ以上の分解をしていないのでわかりません^^;スプリングの形状もいわゆるゼンマイタイプなのか、それともトーションバーなのか、それともぜんぜん違うものなのか。
非常に興味はあるのですが、どちらにせよかなり強力なスプリングでしょうから、開けたが最後、専用工具とか専用治具が無ければ閉められない、ってなことになりそうなのでやめておきます。
まぁそれ以前に、分解できるかどうかもわかりませんけどね。
この画像は、リクライニングスプリングをもっともゆるめた状態のドラム。
こちらは、いちばん堅くした状態。
白い三角形のシールの位置で、どれくらいドラムが回転したかわかると思います。
わずかこれだけの回転なんですが、一番ゆるい状態から一番堅い状態にするまでなんと!50回転以上もノブを回さなければなりません。
構造的に、ピニオンとクラウンギアで減速してさらにネジを回すわけですから、たくさん回さなきゃならないことは理解できますが、
50回転以上
ってのはなんとかならなかったんでしょうかね。
ということで、次。
次は高さ調整機構。
高さの調整はガススプリングでやるわけですが、
この本体右側のレバーは
内部のガススプリングのバルブを開閉するアームにつながっていて、レバーを上げることで、アームが押しこめられてバルブが開きます。
この時、座面に荷重が掛かっていなければ座面は持ち上がり、座面に座った状態なら下がります。
では、次。
次はポスチャーフィット。
まぁこれは分解していなくても見えるところなので、別段説明するまでも無いんですが、まぁ一応って事で。
本体右側後ろのノブを回すことで、骨盤に当たる部分が前後するって訳ですね。
こちらは、うしろに下がった状態。
これは、ワイヤーの付け根。
いろいろと完成度が高いアーロンチェアですがなんだか、何故かここだけは、
取って付けたように見えて仕方ありません。
本家のアメリカでは、元々発売されていた「ランバーサポート」のモデルを、このポスチャーフィットタイプに改造するオプションパーツも発売されているみたいですから本当に「取って付けた」ってことなんでしょうかね。
新しいモデルということでこの、「ポスチャーフイット」付きを買ったんですが、なんだかこんなセコイ仕掛けなら、いっそシンプルな「ランバーサポート」の方がよかったかな?なんてちょっとだけ後悔しています。
以上で、アーロンチェアの構造の説明は終了です。
ということで、おしまい。